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歩行時の膝関節

姿勢とエクササイズ

【大腿四頭筋の優位性を見抜けているのか?】

 

 

大腿四頭筋は強力な膝伸展筋なのは間違いありません。

 

この大腿四頭筋。

 

様々な膝周囲の痛みや、膝周囲のリハビリにおいて「大活躍」している働き者です。

 

どこか、膝の痛み =「パテラセッティング」「レッグエクステンション」 という絶対的な決まりごとのようになっているのも事実ですよね。

 

 

もう一度この考えを紐解いてみましょう。

 

 

 

■そもそもなぜパテラセッティングをやるのか?

パテラセッティングは、長座位や仰臥位で膝窩にタオルなどを敷いて床にむかって膝を押し付けると、膝関節は伸展方向に動くため、膝伸展筋である大腿四頭筋が働き、大腿四頭筋を働かせるのに最も負荷が低い運動なので、このエクササイズを用いることが多いと思います。

そして、このパテラセッティングは大腿四頭筋の内、広筋群のエクササイズになるので、痛みやけがにより委縮しやすい内側広筋に刺激をしやすいので用いられます。

 

問題は、、、

 

で、どうなるのでしょう?

 

もし、あなたが「で、どうなるんですか?膝。」

 

と、突っ込まれたらどうしますか?

 

内側広筋に刺激が入り、いったいどうなるのでしょうか?

 

ここに本当にその痛み、そのケガに用いるべきかどうかを考える必要があるということです。

 

■なぜ、まず座らせてレッグエクステンションなのか?

もう一つの悩める膝に対しての絶対的なエクササイズのレッグエクステンション。

これはなぜやるのか?

パテラセッティングよりも負荷が上がります。自分の下腿の重さを持ち上げるにしても、そこにチューブを巻き付けて上げるにしても、レッグエクステンションのマシーンにすわるにしても間違いなく負荷が上がるのと、可動範囲が広くなる。パテラセッティングはせいぜい30度の屈曲伸展可動域。これが90度ほどになるので、どんな方からしてもなんとなく負荷は高そうだなとなるのだと思います。

「で、これをやるとどうなるんですか?膝」

 

結局は、ここに行き着くんです。

 

問題は、どうなるのかを見えているから本来提案するんです。エクササイズは。

先が見えていないのに、みんなで作り出してしまった魔法のエクササイズをやるものではないんです。

魔法にかかっているのは、実は自分たちだということを忘れてはいけません。

 

患者さんの膝の状態を知っていて初めて、次どうしなければいけないかがわかって、そしてそのためにはこんなエクササイズをする方が良くて、そのエクササイズをすると患者さんの何が解決するのがわかっているからチョイスをするわけで。

 

膝痛=大腿四頭筋

 

考えずに、このゴールデン方式は危険です。

 

この記事を必ず読んでください↓ ここには膝関節にかかる負担の話が書いてあります。

歩行時の骨盤

 

 

僕たちは、患者さんの痛みを聞き、患者さんの痛い部位をしっかり見て、触って、動かして、判断し、この痛みを局所的にどうすることで変化するのかを考え、さらになぜこの局所に痛みが出るのかを考え、そしてどうやったら局所の痛みがなくなるのかを考え、そしてどうやったら二度とそこに負担がかからないようにするのかを考えるのが仕事です。

 

そのために、「姿勢を見て、姿勢を見抜く」ことが大切だと思います。

 

 

その見抜いた姿勢に合うエクササイズを患者さんに提供することで、何がどう変わったのか? 変わらないのかを一緒にやり取りして、一緒に痛みを変えていくのが必要かもしれません。

 

髙木慎一(たかぎしんいち)【柔道整復師】
Athlete Village浜松代表

アライメント・姿勢・歩行動作を総合的に分析し、その方に必要な筋力強化、そ こからアスリートのパフォーマンスアップまでを組み立てる力は、業界 でも群 を抜いている。
クライアントはパフォーマンスを上げたい小学2年生から、膝の痛みを根本から 取りたい92歳まで、一人ひとりの目標に合わせ幅広く対応。動きの中 から痛 みの原因を探り、それを解決し、アスリートには動きの中からパフォーマンス アップに必要な問題点を改善する。その腕を信じ、県外からもクラ イアントが 多数訪れる。

 

 

 

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