胸郭のアライメントと重心を考える
「陸上のトラックを通常の方向に回るとき、上半身の重心ってどっちにあると回りやすいでしょうか?」
今日は胸郭と上半身質量中心の話をさせていただきます。
最初に、上半身の重心について書かれているこの記事に必ず目を通し、必要な用語を知ってから続きを読んでください。
こちら↓
初めての姿勢分析
立っている姿勢、座っている姿勢、歩行中の姿勢・・・・・
みなさん、上半身ってどこを見ますか?
もうこれは絶対です。この見る目を養えば、多くの患者さんが救われます。
そうです。「上半身質量中心」です。
〈上半身質量中心を黄色で示す〉
「上半身質量中心を診る」ことが非常にシンプルで分かりやすいと思います。
初めての姿勢分析 でも話したように、だいたい「みぞおち」付近にあるこの上半身の重心。
ここを立っている患者さんの姿勢でも、座っている姿勢でも、歩いていても、走っていても、なんなら、スポーツ中の動作でも、ここをみます。
ここには、とても大切なポイントが潜んでいます。患者さんを救う多くのポイントが。
子供って頭が大きくてふらつきますよね?
ふらつくってなんで起きるのでしょうか?
もし、30キロの重りを右手に持って歩くとします。
それと均衡をとろうとしないと、右に傾いていくのはきっと誰だってイメージがつくと思います。
じゃあ普段重りを持たないあなたの胸郭。この胸郭が左右の中心ではなくいつも右にいたらどうなるでしょうか?
「右に体重がかかります」
非常にシンプルです。
そうなると、右の股関節に、そして右の膝関節に、足関節に、距骨下関節に、ショパール関節に、リスフラン関節に、左より負担がかかるのは間違いのない現実です。
それだけなんです。
それだけのシンプルなことを診ない理由がおかしいですよね。
じゃあ、右にあるこの上半身の重心。
このまま右足って上がるのでしょうか?
上半身質量中心が右にある
野球の左バッターが、右足をあげれるのでしょうか?
サッカー選手が、右足でシュートしたいのに右に体重が乗っていたら右足でシュートできるのでしょうか?
想像してください。
日常生活で右足がよく「つまづく」と訴えている高齢者の方々の上半身の重心は右にないでしょうか?
本当に「腸腰筋」というすべての問題を解決していると思われている偉大な筋肉の問題だけでしょうか?
もしかしたら、100mより、200mが速い選手は上半身の重心が左にあるかもしれませんね。
僕たちは、この知識でたくさんの子供たちを救う必要があるんです。
髙木慎一(たかぎしんいち)【柔道整復師】
Athlete Village浜松代表
アライメント・姿勢・歩行動作を総合的に分析し、その方に必要な
クライアントはパフォーマンスを上げたい小学2年生から、膝の痛