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【運動連鎖からみる変形性膝関節症~空間的評価・相対的評価とは】

【運動連鎖からみる変形性膝関節症~絶対的評価・相対的評価とは~】

 

 

 

 

 

 

 

 

変形性膝関節症の治療をしていく中で、

施術後は痛みが軽減するが、また次回来てもらった時には痛みが戻っているなどの経験はありませんか?

 

今回は、「運動連鎖」を含めた評価の仕方についてお話していきます。

興味がある方は、読んでいただけると嬉しいです。

 

 

まずは、変形性膝関節症についておさらいしていきましょう。

変形性膝関節症(内側型)の病態は、

膝関節内側コンパートメントへ荷重が増大し、

小外傷が蓄積され関節破壊が起こります。

 

その結果、骨髄内圧の増大、関節包や靭帯の伸張、局所的な虚血などにより

膝の内側に痛みが出ていると考えられています。

 

 

変形性膝関節症には、グレードがあり、

グレード0~グレード4の5段階で評価されます。

 

グレード2から変形性膝関節症の診断がつき、

さらに、グレード3以上で手術をすすめられることが多いかと思います。

 

 

 

 

ここから本題の「運動連鎖」についてお話していきます。

 

運動連鎖とは、

ある体節のアライメントが変化した時に

隣接する関節も変化が波及していく現象です。

 

 

骨盤が前傾位であれば

————————————

股関節 屈曲・内転・内旋

大腿骨 内旋

膝関節 伸展・外反・外旋

下腿 内旋

距骨下関節 回内

————————————

となります。

 

 

変形性膝関節症の原因となりやすい

Sway back 姿勢では、

骨盤が後傾位のことが多いです。

sway back姿勢についてはこちらをクリック

 

 

そうなると骨盤前傾位とは運動連鎖は異なり、

————————————

股関節 伸展・外転・外旋

大腿骨 外旋

膝関節 前方・内反・内旋

下腿 外旋

距骨下関節 回外

————————————

となります。

 

 

そして、運動連鎖を理解するためにおさえておきたいワードがあります。

 

それは、「空間的」・「相対的」という

ワードです!

【空間的】 

空間上でその姿勢がどのような状態・肢位なのか

【相対的】 

近位の関節に対して遠位の肢節がどのような状態・肢位なのか

 

 

この2つのワードを説明しながら評価方法を

お伝えしていきます。

この写真で考えてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「空間上、大腿は外旋し下腿も外旋」して見えるのではないでしょうか。

 

では、相対的にはどうなっているでしょうか?

相対的に状態を把握する場合は、

近位に対して遠位がどのような状態になっているかを

見る必要があります!

 

この写真では、

それぞれは外旋していますが、外旋の量に違いがあります。

大腿は外旋し、大腿の外旋量よりもさらに下腿が外旋しています。

この場合は、

「相対的には、大腿に対して下腿がより外旋している」となります。

 

この関節面の不一致が

内側コンパートメントへ負荷を増大させます。

 

さらに、大腿が過外旋することにより、

スクリューホームムーブメントが

うまくいかなかったり、

下腿の内旋量が少ないことで

膝の可動域制限に繋がります。

 

膝関節に可動域制限が生じると

膝関節の動きに関与する筋肉にも影響が出てしまいます。

その結果、膝痛を引き起こすことは容易に想像がつくと思います。

 

 

では、どのように評価すればいいのでしょうか?

 

このセミナーでは仰臥位の評価だけでなく、

「立位や歩行時にどうなっているのか」

の評価も多く行います。

 

仰臥位の評価から立位・歩行で

「こう動くのではないか?」と予想を立てることが重要になります。

 

仰臥位での評価では、

膝の可動域やスクリューホームムーブメントを行いますが

それに加えて、大腿に対して下腿がどうなっているかを評価していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

この写真は、先ほどと同じ写真です。

 

空間上、大腿外旋・下腿も外旋しています。

ですが、

このまま評価をして、健側と患側を正しく評価できるでしょうか?

これでは、股関節や足部に惑わされる可能性があります!

 

左右差を正確に比べるためには、

膝蓋骨が真上を向くように下肢の位置を整えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

次に膝蓋骨に対して脛骨粗面の位置がどうなっているかで評価します。

 

 

 

 

 

 

 

 

この写真では、右膝蓋骨と脛骨粗面の位置関係を見た時に

膝蓋腱の角度が急になっているのが分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、右足の方が大腿に対して下腿が外旋していることになり、

相対的に大腿に対して下腿が外旋しているといえます。

 

そして外旋量が多い側が、膝関節の痛みを訴えることが多いです。

 

 

立位で行う場合は、

患者さんの後ろに立ち、腓骨頭を触診します。

 

 

 

 

 

 

 

 

次に腓骨頭から脛骨粗面をたどっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左右で先に脛骨粗面に触れた方が

大腿に対して下腿が外旋していることになります。

 

立位の評価も仰臥位の評価と同じで、

外旋量が多い側に痛みが出ていることが多いです。

この2つの評価が一致するのか?

または違う評価となるのか?

 

違う場合は、足部からの運動連鎖も考えられます。

足部から膝外傷についてはこちらをクリック

 

 

さらに歩行や立位姿勢を評価した際には、

上半身の位置関係によって痛みが変化する場合もあります。

その場合は、上半身からの運動連鎖も考えられます。

 

膝関節ラテラルスラストを上半身からアプローチする方法について

興味がある方はこちらをクリック

 

 

このように、

大腿に対して下腿がどうなっているか?

その左右差は?

仰臥位と立位での違いはあるのか?

を評価していくことで、何かのヒントになるかもしれません。

 

 

今回は変形性膝関節症と運動連鎖についてお話をしました。

大腿と下腿の関係性さらに、下腿と足部や上半身と大腿の関係性も詳しく評価し

アプローチすることで痛みの改善ができるかもしれません。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

ホームページはこちらをクリック

 

 

 

 

 

 

 

 

株式会社アーチ

Athlete Village 浜松

アスレティックトレーナー

椋本 みのり

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