【中堅セラピスト向け】足部評価アップデート「扁平足で止まっていませんか?」
「扁平足で止まっていませんか?」
中堅セラピストのための『足部評価アップデート』
新人の頃、
扁平足を見ると「アーチを上げなきゃ」と思っていた。
経験を重ねた今は、
「なぜこの足は崩れているのか?」と考えるようになった。
しかし、、、
本当にそこまで読み切れているでしょうか?
後足部だけを見ていないか。
前足部を“結果”として扱っていないか。
荷重位での運動連鎖を正しく理解したとき、
足部評価の解像度は一段階上がります。
1.荷重位(CKC)での「本当の」距骨下関節運動
距骨下関節の運動について詳しくはこちら⇩
https://arch-seminar.com/gaitanalysis/歩行時の足部/距骨下関節の基礎/
https://arch-seminar.com/posturalanalysis/距骨下関節の回内は踵骨回内、距骨内旋・底屈/
https://arch-seminar.com/posturalanalysis/距骨下関節の回外は踵骨回外、距骨外旋・背屈/
上記の内容だけでも距骨下関節の理解がグッと上がりますね!
OKC(非荷重位)とCKC(荷重位)の運動学を混同していませんか?
■ OKC
距骨に対して「踵骨」が動く。

『D-1』セミナー資料より
■ CKC
接地している踵骨に対して「距骨」が動く。

『D-1』セミナー資料より
荷重位
回内では:
- 踵骨:回内(外がえし)
- 距骨:内旋+底屈
回外では:
- 踵骨:回外(内がえし)
- 距骨:外旋+背屈
つまり、扁平足とは
「踵が倒れている状態」ではなく、
距骨が内方へ沈み込んでいる状態でもある。
この立体的なイメージ・理解が、評価の質を決定します。
2.後足部は“原因”とは限らない
「踵が倒れている=後足部の問題」
本当にそうでしょうか。
荷重時、前足部は地面に固定されます。
その結果、相対的に後足部が動かされる。
つまり、
前足部の構造が、後足部の運動を決定づける
ここを見落とすと、本質を外します。
3.前足部内反が引き起こす“回内代償”
ここから先を読む前に先にこちらを復習しておきましょう
https://arch-seminar.com/posturalanalysis/下腿の外旋の原因となる距骨下関節と前足部の動/
最も臨床で重要なのが
前足部内反(Forefoot Varus)
■ OKC評価
- ST関節中間位において
- MT関節最大回内時、
- 前足部底面が内側を向く状態 → 前足部内反

Michael O.Seibel (著)入谷誠(訳): Foot Function,ダイナゲイト株式会社、1996 参考 、『D-1』セミナー資料より
■ 荷重時の代償
前足部内側を接地させるために
ST関節が過剰回内する。

Michael O.Seibel (著)入谷誠(訳): Foot Function,ダイナゲイト株式会社、1996 参考 、『D-1』セミナー資料より
結果:構造的前足部内反 → 機能的扁平足
「回内足を治しているつもりが、構造を無視している」
そんなケースは少なくありません。
4.距腿関節は“矢状面だけ”ではない
こちらもおすすめです⇩
https://arch-seminar.com/posturalanalysis/足関節捻挫後に残る足関節背屈時痛、つまり感に-2/
荷重位背屈時、
下腿は距骨に対して相対的に内旋する必要があります。

宇都宮初夫:4D -CTで解き明かす関節内運動学,南江堂,2014より改変、『D-1』セミナー資料より
背屈制限がある場合:
- 回旋制限が隠れている可能性
- 距骨滑車に対する下腿回旋アライメント不良
例:
- 下腿内旋過多 → 外旋方向リリース
- 下腿外旋過多 → 内旋方向リリース
背屈制限を「硬い」で終わらせない。
回旋まで評価できるかが差になります。
まとめ
木も見て、森も見る
扁平足という“現象”を見るのではなく、
その背景にある:
- CKCでの距骨挙動(内旋・底屈)
- 前足部内反による回内代償
- 距腿関節の回旋アライメント
を統合して評価する。
前足部の構造が、後足部の機能を決めている可能性がある。
あなたは今日の評価で、
距骨の動きを“イメージ”できていますか?
足部評価は、
まだ進化できます。
【スポーツラボ鍼接骨院】
柔道整復師












