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上半身・胸郭のアライメント

治療家になって三年目の先生へ ~上前腸骨棘から始める股関節評価~

 

今回は、資格習得後三年目の私が同じ三年目の先生に向けて
股関節評価についてお話させていただきます。

 

 

治療家になって三年目の先生へ
~上前腸骨棘から始める股関節評価~

 

【三年目の先生へ】

 

資格取得からの三年間どうだったでしょうか?

 

最初は院内業務や雑務、施術のサポートなどを繰り返し

先輩の先生方に治療のノウハウを教わり過ごされてきたのではないでしょうか?

それぞれの先生によって様々な環境があると思います。

 

治せる患者様、難しい症状の患者様
沢山の方が治療を必要としていることを
私は三年間で感じました。

 

今回は、その三年間でとても重要と感じた
『股関節の評価』についてお話ししていきます。

 

初めての姿勢分析

 

・上前腸骨棘(ASIS)触診

 

股関節の評価をするのに
私は最初に上前腸骨棘(以後ASIS)の触診をします。

 

【触診方法(立位)】

骨盤の上縁(腸骨稜)を骨上に前にたどると
骨の出っ張りにあたります。

それがASISです。

 

もしくは、骨盤前面を触れた際に
一番出ている骨がASISです。

 

触診は左右両方します。

 

ASISが触診できたら評価が始まります。

 

 

 

【骨アライメント 骨盤前傾・後傾】

股関節評価をするのにとても大事なのは
「骨盤が前傾位なのか、後傾位なのか」です。

 

この骨盤肢位により股関節との関係を考えます。

 

・骨盤前傾=股関節屈曲位

・骨盤後傾=股関節伸展位

大腿骨が固定された状態で骨盤が前傾あるいは後傾するとイメージします。

すると、上記のような肢位をとる可能性が高くなります。

 

ASISは骨アライメントレベルでの
骨盤の前傾と後傾を評価する際に使います。

 

 

 

・上後腸骨棘(PSIS)触診

 

次に上後腸骨棘(以後PSIS)の触診をします。

 

骨盤の上縁(腸骨稜)から骨上に後ろに触れていくと
骨の突起に触れます。

その触れられた突起がPSISです。

もちろんPSISも両側触診します。

 

【骨アライメント 骨盤前傾・後傾 評価】

ASISとPSISの触診ができたら

母指でPSIS

第3指と第4指でASISを触れます。

 

 

骨アライメントでASISからPSISが二横指高いのが正常とされ

 

 

 

二横指以上の高さ=骨盤前傾
二横指以下の高さ=骨盤後傾

 

 

と評価することができるでしょう。

 

 

と言いたいところなのですが、、、

 

 

いいえ、まだできません。

 

 

ここで注意が必要なのは、人によって骨の形成に違いがあることと

上半身質量の位置や仙骨傾きのレベルが違うので、

決めるのは、まだ早いという点です。

 

ここで、決めると正確な判断に失敗する可能性もあります。

 

そこで、次に進みます。

 

骨アライメントでは、

左右差の確認をすることをお勧めします。

 

右側ASIS高位

右側PSIS高位

 

 

 

ASIS低位PSIS高位側が前傾傾向
ASIS高位PSIS低位側が後傾傾向

 

と考え

例えば、

右側ASIS高位=右骨盤後傾傾向

 

 

 

反対に

右側PSIS高位であれば=右骨盤前傾傾向

 

があると予想されます。

 

 

 

【関節モーメントによる筋緊張  骨盤前傾・後傾 評価】

 

セミナーや様々な文献で使われている「関節モーメント」
関節モーメントについて詳しく知りたい方はこちら ↓↓↓↓↓↓

https://arch-seminar.com/posturalanalysis/【床反力による関節モーメントの考え方】/

 

 

 

次に、痛みの原因になりやすい

筋の緊張と骨盤前傾・後傾の評価です。

 

 

 

 

・重心線から股関節が前方位にある場合

 

外部 股関節 伸展モーメントが働き
内部 股関節 屈曲モーメントが働きます。

 

結果、

重心線より前方位にあると

TFL(大腿筋膜張筋)/中殿筋前部繊維がハイモーメントになり

筋緊張する傾向があります。

そしてこれは、骨盤の後傾傾向がある評価となります。

 

 

 

・重心線から股関節が後方位にある場合

外部 股関節 屈曲モーメントが働き
内部 股関節 伸展モーメントが働きます。

 

結果、

重心線より後方位にあると

大殿筋上部がハイモーメントになり

筋緊張する傾向があります。

これは、骨盤前傾傾向がある評価となります。

 

確認は立位で筋の触診でします。
筋緊張しているので硬さを感じます。

 

 

 

 

 

【筋膜tension 骨盤前傾・後傾 評価】

 

 

立位の骨盤評価の
一つの要素に、筋膜のテンションを用います。

 

先程の筋よりも表層の筋膜の動きで評価していくような内容になります。

 

 

骨盤が後傾位の場合は

大腿近位前面の筋膜が
上方変位してtensionが高くなります。

 

上方変位とは、

筋膜レベルで大腿近位前面を上下させると
筋膜が上に行きやすいということです。

 

 

骨盤が前傾位の場合は

大腿近位前面の筋膜が
下方変異してtensionが低くなります。

筋膜が下に行きやすいということです。

 

下に軽く下げる

 

軽く上に上げる

 

 

(*寛骨が後傾しているのに前面のtensionが低い場合があります。
その場合は、仙骨が前傾している可能性があります。)

このように骨アライメントだけで考えてしまうと
本来起きている姿勢不良を見逃してしまうことがあるので
3つの要素を用いて評価していく必要があると考えています。

 

 

 

 

 

【座位骨盤 前傾/後傾 評価】

後傾

 

 

前傾

 

 

立位での評価をした後は
座位での骨盤の評価になります。

 

まずは、先程説明した
骨アライメントの評価をします。

 

 

ASISとPSISを触診し
高位差左右差の評価をします。

 

次に、

座位では、筋の緊張を評価していきます。

 

大腿前面近位(大腿直筋起始腱、TFL)の収縮・緊張を評価します。

大腿前面近位の緊張が高い場合を後傾位と評価します。

 

座位で骨盤後傾位の場合

大腿直筋の筋緊張があることが確認されているので

オスグッドなどの膝関節疾患では、
座位の時点、もしくは起き上がりなどで痛みが出そうな
イメージになることまで考えなくてはなりません。

 

 

 

 

今回は、三年目の先生に向けて
上前腸骨棘から始める股関節評価のお話をしてきました。

 

今回の内容のように、

一つの評価で決めるのではなく、

いくつかの評価をすり合わせていく必要があると考えます。

 

 

 

 

患者様の姿勢の不良や

関節の不具合、筋肉の異常は

簡単には評価するのは難しいです。

 

しかし、知識を持って

行動していくと必ず患者様の役に立てることができ

痛みを取り除くことができると考えています。

【これから姿勢の評価や動作分析をしていきたいと思っている方へ】

 

十川 椋太朗(そごうりょうたろう)

【柔道整復師】

 

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