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歩行時の足部

リスフラン関節の大切さ

リスフラン関節は、足根中足関節。内側・中間・外側楔状骨、立方骨と中足骨の間の関節になります。

〈リスフラン関節の図(赤色)〉
リスフラン関節

 

 

この業界では、よく第1列や第5列という言葉も耳にします。

 

まずその説明からさせてください。

 

第1列とは

第一指のラインのことで、遠位から第一中足骨・内側楔状骨を言います。

動き方は「底屈と回内のセット、背屈と回外のセット」で動きます。

 

次に第5列とは

第五指のラインのことで、第五中足骨のことです。

動き方は「底屈・内転・回外のセット、背屈・外転・回内」のセットで動きます。

 

リスフラン関節と言われたら、第5列の話では合いますが、第1列では、楔舟関節も含めた話なので注意してください。この楔舟関節も非常に意味があるので、またいずれお話します。

 

ではこのリスフラン関節どんな動きをするのでしょう?

 

今から話すリスフラン関節はまず第1のリスフラン関節の話をします。

 

このリスフラン関節。ST関節と非常に関係があります。

ST関節が分からない方は、こちらから先に読んでください↓

距骨下関節の基礎 

 

 

ST関節が回外時、これは、内反捻挫するような肢位のことでした。この際に、内側(母指側)はそのままだと地面から浮きますよね? 人は普通そっちをずっと上げて歩くことはないので、地面から離れないようにこのリスフラン関節が「底屈・回内、中足骨内転位」となります。

                                             

 

これが反対のST回内だと?

 

そうです。反対になります。

 

なので、ST回内時というのは内側が地面に近づくことでしたから、どんどん内側は地面に押されていきますよね? そうなると、地面に対する圧がすごくなるので、親指は地面から逃げるように「背屈・回外、中足骨外転位」となります。

 

〈第一指リスフラン関節の底屈と回内、中足骨の内転位(左) 背屈と回外、中足骨の外転位(右)〉 

リスフラン関節

 

 

内転、外転をなぜ伴うのかは、関節面の向きを見れば納得していただけるはずです。

〈 図:関節面の向き〉

 

 

この関節面の向き、ようするに真っすぐ真横ではないのでどうしても一軸ではなく二軸の動きが伴います。

 

なので、「底屈・回内・中足骨内転」「背屈・回外・中足骨外転」のコンビになるわけです。

 

もう一度まとめますね。

ST回外時:第一指リスフラン関節は底屈・回内 中足骨内転位

ST回内時:第一指リスフラン関節は背屈・回外 中足骨外転位  となります。

 

では、どちらが内側縦アーチは高くなるのでしょう?

 

これは、ST回外とリスフラン関節底屈・回内、中足骨内転位が内側縦アーチは高くなります。

ということは、偏平足の方々は、リスフラン関節は背屈・回外、中足骨外転位しているということになります。

 

「アーチが落ちている」という言葉と、リスフラン関節の背屈・回外、中足骨外転位が逆なイメージを持つ方がいますが、言葉ではなく、しっかりと想像していただければ間違わないと思います。

 

あくまでも、背屈・回外、中足骨外転位だと踵からつま先まで真っすぐに見えると思います。

 

以前、剛性の話をしました。

 

ST回外時立方骨がロックして剛性が高まる話です。

ということは、その反対は柔軟性が高いということでした。

じゃあ、リスフラン関節はどちらの動きの時にどうなのかをもう一度まとめましょう。

 

リスフラン関節の背屈・回外、中足骨外転位の時、STは回内でした。この時柔軟性が高いということです。

その反対に、底屈・回内、中足骨内転位の時、STは回外でした。これが剛性のあるときですね。

 

もっとつなげましょう。面白くなってきました?

 

Windlass機構の話がありました。

まだご存じない方はこちらを先にご覧ください↓

距骨下関節とWindlass機構

 

この巻き上げ機構。母指が地面について、かかとが浮いた時に足底筋膜の牽引でSTは回外するという話でした。これは、足底筋膜の長さが限られているため、親指がMP関節で背屈するときに足部全体をぎゅっと上方に押し上げ、より剛性を高めて前に進んでいくという作用でした。

 

ということは、ST回外、リスフラン関節底屈・回内、中足骨内転位の時にWindlass機構は働くということですね。

 

では、反対のST回内、リスフラン関節背屈・回外、中足骨外転位の時はいったいどうなるのでしょうか?

実は、うまく働けないんです。
この働けない時、もう一度書きます。ST回内でリスフラン関節背屈・回外、中足骨外転位です。この時です。働けないのは。
足底筋膜が、既にピンピンの状態なんです。ここからMP関節って背屈できないんです。

だからこの足部のアライメントの人は、最後母指の内側に逃げるんです。そこにマメや皮膚の硬くなったやつある人いません?

その人達、実は足部はこの状態なんです。

ということは、そのマメをみただけで、「この人リスフラン関節背屈・回外、中足骨外転位だな」ってもうなれるんですよ!!

これが、評価の最速じゃないですか?
だから知ってると特なんですよね。本当に面白い!!

【追記】

リスフラン関節とショパール関節(MT関節)、距骨下関節(ST関節)を含めて偏平足を紐解いてみました。

面白いと思います↓

リスフラン関節と偏平足

 

 

髙木慎一(たかぎしんいち)【柔道整復師】
Athlete Village浜松代表

アライメント・姿勢・歩行動作を総合的に分析し、その方に必要な筋力強化、そ こからアスリートのパフォーマンスアップまでを組み立てる力は、業界 でも群 を抜いている。
クライアントはパフォーマンスを上げたい小学2年生から、膝の痛みを根本から 取りたい92歳まで、一人ひとりの目標に合わせ幅広く対応。動きの中 から痛 みの原因を探り、それを解決し、アスリートには動きの中からパフォーマンス アップに必要な問題点を改善する。その腕を信じ、県外からもクラ イアントが 多数訪れる。

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