動作分析と治療マネジメント小冊子プレゼント!! K1セミナーのお申し込みK2〜セミナーのお申し込み
メニューボタン
歩行時の足部

距骨下関節とショパール関節

ここでの足部は、足関節から遠位についてお話します。

 

距腿関節が底背屈を行う関節として重要ではありますが、

それとは別に、とてもとても重要となる

 

「距骨下関節」・「ショパール関節(横足根関節)」の話をしていきたいと思います。

 

*距骨下関節の基本については、サイト内の「距骨下関節の基礎」をご覧ください。
こちら→「距骨下関節の基礎」

 

 

歩行時、距骨下関節はICの際に回外位で接地し、そこから体重負荷に伴い回内し、再び地面を蹴り出すために回外します。

この時、回内では足部が可動性のあるものになり、回外では骨格構造が強固なものに変化します。

 

これについて深く考えていきましょう。

 

始めに、距骨下関節回内・回外時に、一つ遠位の関節たちはどうなっているのか?

というお話からです。

一つ遠位の関節はショパール関節です。

 

ここでは、その中でも踵立方関節と距舟関節に分けて考えていきます。

 

まずは、踵立方関節のとても大切なお話です。

 

踵骨と立方骨で構成されるこの関節。

距骨下関節が回外(踵骨が回外)した時、

それにつられて、立方骨も回外するのか?

 

答えは、、、しません。

 

その真逆の回内をします。これは大きなポイントです。

 

正確には、立方骨が止まっていて、踵骨が動く、というイメージの方が近いかもしれません。

この踵の回外位と立方骨の回内位が「締り」の位置になり、骨性のロック状態を生み出します。

これにより、外側縦アーチは安定し、前足部へのスムーズな体重移動を助けます。

 

これがないと前方への体重移動はスムーズな軌道にはならないという事です。

 

では、距骨下関節が回内した時の踵立方関節はどうでしょう。

 

踵立方関節は、距骨下関節回外の時と逆の動きになるわけです。

 

つまり、踵の回内に対して立方骨は回外。これは骨性ロックが外れる位置です。

 

それでは、もう一つの距舟関節はどうでしょうか。

 

距骨下関節回外位の時は、舟状骨の中に距骨頭は隠れようとします。

この時の距骨は背屈・外転でした。

 

極端に言うと、立方骨の上に舟状骨が乗ってきている状態ともいえます。

この際、距骨と舟状骨自体が骨性にロックするようなことはないのですが、

それぞれの位置関係において、踵立方関節の軸と距舟関節の軸は交差します。

交差することで各関節同士の自由な動きが制限されます。

これにより足部が強固な状態になり、地面からの反力を逃がさないようにするわけです。

<図:距骨下関節の回外時踵立方と距舟関節の二つの関節軸は交差>

反対に距骨下関節回内位では、距骨は底屈・内転するので、

恥ずかしそ~に舟状骨の後ろにいたのに、急に前に出てきます。

そうなると、立方骨と舟状骨の位置関係も変わり、、、(単純に横に並ぶと思ってください。)

先ほどは縦。今は横の関係です。

 

ピンと来た方はいるでしょうか?

そうです、先ほどの2つの軸。

交差していた軸です。これが隣り同士平行に並ぶんです。

平行になることでお互いに邪魔をせず、同じ方向へ自由に動けるように解放されます。

 

これにより足部は柔軟になるわけです。

<図:距骨下関節の回内時踵立方と距舟関節の二つの関節軸は平行>

この差がいったい何を生むのか?

それは、膝関節にかかる負担が大きく変化する、ということです。

 

なんとなくアーチが落ちている人は足部が柔らかくないですか?

 

実は、「なんとなく」ではなく、これが本当の理由なんです。

 

距骨下関節回外位では足部が強固になり、距骨下関節回内位では、足部が柔軟になります。

 

これらを歩行の各相と照らし合わせ、どの相の時に、各関節、あるいは足部がどのようになっているべきか、

を考えないといけませんね。

 

とりあえず、押さえておきたい距骨下関節とショパール関節のお話でした。

 

この記事の内容に関連するもう一つのヒント、距骨下関節とWindlass機構(ウィンドラス機構)についてはこちら→ 「距骨下関節とWindlass機構」

 

 

この記事が役に立ったら、ぜひシェアをお願いします!
同じカテゴリーの記事をみる

歩行時の足部

【靴、インソールを活用している...

ハイアーチなのに “靴内側の摩耗”?   構造と機能のズレから読み解く 『代償性扁平足』 &nbsp…

>詳しくみる

歩行時の足部

【中堅セラピスト向け】足部評価...

「扁平足で止まっていませんか?」 中堅セラピストのための『足部評価アップデート』 新人の頃、 扁平足を見ると「…

>詳しくみる

歩行時の足部

「繰り返すシンスプリントの診か...

シンスプリントは、ほとんどの先生が数多く直面するスポーツ障害のひとつでしょう。   治療後には、改善…

>詳しくみる

歩行時の足部

臨床でよくみる「回内足(扁平足...

  「ランナーの膝痛」の治療、   特に「膝の内側の痛み」で、 「治療後、痛みが改善しても…

>詳しくみる

歩行時の足部

足関節背屈制限を矢状面から診る

【足関節背屈制限を矢状面から診る】   歩行分析で大切なのは、 いかに進行方向(矢状面)へスムーズに…

>詳しくみる

歩行時の足部

足関節捻挫後の足根洞の痛み

【足関節捻挫後の足根洞の痛み】     内反捻挫をした後 ・歩行やランニングでけり出し時に…

>詳しくみる

歩行時の足部

靴選びの重要性、適切なサイズと...

みなさんは靴を購入する時、何を基準に選んでいますか? 見た目がカッコいいから、憧れの選手が履いているから、この…

>詳しくみる

歩行時の足部

足関節背屈制限の原因、ショパー...

  今回は、ショパール関節が原因で起こる足関節背屈制限について書いていきます。   足関節(距腿関節…

>詳しくみる
single-gaitanalysis