MP関節と滑りと転がりと
MP関節先にお話しさせてください。
中足指節関節。MP関節。今日はこの関節です。
前回リスフラン関節の第5指の話をすると言いましたが、こちらを先に。
その方が前回からの流れでさらに復習できるかと思います。
では、このMP関節。
〈MP関節の位置を赤線で示す〉

母指伸展ってなんとなく母指が天井を向く動きなのは解りますよね?
そしてたまに「足の指をグー」にできる人がいるという事は、母指は屈曲している。
なので、まず屈曲・伸展の動き方はします。
次に、内転・外転も行います。
内転・外転は示指に近づく、離れる動きが入ることを言いますね。
では、より詳しくつなげていきましょう。
前回第1月リスフラン関節は背屈時、回外、中足骨の外転位。その際は足底筋膜がピンと張って母指MP関節は背屈できない話がありました。
〈前回の話はこちら〉
リスフラン関節の大切さ
となると、その反対の時は?
底屈時は回内、中足骨内転位。この時にはMP関節は背屈しやすいわけですから、この場合はWindlass機構が働いて、より内側縦アーチを持ち上げてくれるでしたね。
〈Windlass機構の話はこちら〉
みなさん、関節の動きに「転がりと滑り」があるのはご存知かと思います。
このMP関節でもこの「転がりと滑り」はもちろんございます。
今日はその面白い話です。
第1リスフラン関節での底屈・回内、中足骨内転位の際にMP関節は背屈します。何度も言います。
間違いありません。
この時に、地面についているのは「種子骨」になります。
この「種子骨」。
ようは、関節の動きをスムーズにしてくれるのが種子骨でした。
母指MP関節付近にありましたよね?この種子骨。
〈種子骨を黄色の円で囲む〉

実はこの種子骨大活躍します。
ICから始まりどんどん体重が前足部へかかっていきます。
MStの後期からMP関節へ荷重が来ています。
〈ICなどの用語はこちら〉
そして基節骨がしっかりと固定側になり地面について、MP関節が伸展する際に関節には転がりと滑りがありましたから、基節骨に対して中足骨が転がりながらこの種子骨の上を第一中足骨が滑ります。
〈種子骨上で第一中足骨が滑る場合(種子骨は前方に滑るわけではない)〉

ここです!!
この種子骨のひと手間がすごいんです。
ここで種子骨が第一中足骨との間で動くことによって、基節骨より底側に中足骨を滑らせているんです。
これにより、そのままMP関節は伸展がスムーズに行われ、指先へ自然と力が抜けていってくれるわけです。
もし、この滑りがないとなると・・・・
この場合、地面に固定された基節骨に対し種子骨上を滑ることができないため、基節骨の背側と中足骨の背側で衝突し、骨棘ができます。それが余計に伸展制限となり、どんどんMP関節は伸展制限になるという悪循環を引き起こします。
〈種子骨上で滑らないときの衝突部〉

ここで忘れてほしくないのは、第1リスフラン関節がしっかりと底屈・回内、中足骨内転位となればMP関節は伸展しやすいわけですから、前回も書きましたが、ST関節と非常に関係が深かったという話でしたね?
ST関節がこの時にしっかりと「回外」してくれていれば、自然とMP関節は伸展するという事です。
これがずっと内側にかかりすぎる荷重のタイプの人などは、ずっとST関節回内位となるので、そんな人はもしかしたら、MP関節の背側に骨棘があるかもしれません。
髙木慎一(たかぎしんいち)【柔道整復師】
Athlete Village浜松代表
アライメント・姿勢・歩行動作を総合的に分析し、その方に必要な
クライアントはパフォーマンスを上げたい小学2年生から、膝の痛












